VISPAC 1215 -粘着性向上剤-
VISPAC 1215は、ポリイソブチレン(PIB)の精製礦油溶液で、高分子系の粘着性向上剤(Tackiness Agent)またはスティッキング防止剤(Anti-stick Agent)です。
- 主な用途
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油種 添加量 摺動面油 1.0% チェーンソーガイドカバー潤滑油 1.0~1.5% エンジンオイル 0.5% オープンギヤー潤滑剤 2.0% シャシーグリース 1.0% 切削油(ミストレス切削油) 1.0% - 用法
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VISPAC 1215は、高分子が活性する60~80℃で添加されることが望ましい条件ですが、全体の温度を上げることが難しい場合は、VISPAC 1215だけでも十分に加温してから添加して下さい。
グリースに添加する場合、添加後のミル処理ではクリアランスを狭くしすぎると剪断が生じ、粘着性が十分に付与されないので、適度なクリアランスに調整するか、ミル処理後に添加して下さい。 - 代表性状
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試験項目 代表値 密度(g/cm³ @15℃) 0.870 動粘度(mm²/S @100℃) 3,500 (approx) 色相(ASTM) L 0.5 引火点(COC, ℃) 180min 外観(目視) 透明 熱安定度(168hrs. @150℃) 沈殿物なし - ラインナップ
- VISPAC 1250F : 植物油脂(菜種油等)用の粘着性向上剤
VISPAC 1005A : マルチパーパスオイルや油圧油・摺動面兼用油